別冊 仮設機材災害防止法令集
26/450

死亡者数0■ 労働安全衛生法の理念と体系1労働安全衛生法の理念1労働安全衛生法の理念1守ってきた安衛法の理念を意識し、その内容の理解と確実な履行を進めなければなりません。労働安全衛生法は1972年に労働基準法から分離独立して制定され、同年施行された労働安全衛生法施行令、労働安全衛生規則と共に我が国の労働災害防止に多大に貢献してきました。その成果は下グラフで示す労働災害死亡者数の推移で表される通りです。安衛法は制定後も時代背景に合わせて幾度の改正を重ね、充実した内容となり着実に成果をあげてきました。しかしながら、近年では死亡労働災害の発生数は下げ止まった状況にあり、発生した災害を個別に捉えてみると、そのほとんどが安衛法違反であることがわかっています。安衛法違反となる要因一つとして、安衛法はそのカバーする範囲が広く、項目によっては複雑で入り組んでいることによる理解のしにくさにあります。中でも足場に関する法令は分かりにくく、専門業者であっても細部まで理解しないまま業務に就き、労働災害が発生して初めて法違反であったことを知るケースがあります。このようなことから今後更なる労働災害の減少のためには、今日まで多くの労働者の尊い命を※当社発行の「仮設機材災害防止写真集―たかが足場だから足場―」に詳しく掲載(人)700060005000400030002000100033昭和3537392022242628(年)30令和H18労働安全衛生法改正(リスクアセスメントとリスク低減5557596163平成全産業建設業措置の実施が事業者の努力義務)S47労働安全衛生法労働安全衛生法施行令労働安全衛生規則施行41434547495153参考:厚生労働省 労働災害発生状況H31労働安全衛生規則改正(墜落制止用器具)H27労働安全衛生規則改正(足場からの墜落防止措置を強化)H21労働安全衛生規則改正(足場等からの墜落防止等の対策強化)8642101214161824

元のページ  ../index.html#26

このブックを見る